メールマガジン第12号(2015年10月16日発行)

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.12
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
— Setagaya,Tokyo
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□■□   現在当館は開館中です   □■□
■□■ 開館日は日・月・水・金です ■□■

[1] 本日より開催!秋の展覧会「福沢一郎のヴァーミリオン」展
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] コラム 福沢一郎の書架から(11)
[4] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ 本日より開催!
 2015年秋の展覧会「福沢一郎のヴァーミリオン」展

10月も半ばとなり、山からは紅葉の便りも届くようになりまし
た。この秋、福沢一郎のアトリエも真っ赤に色づいて、皆様の
お越しをお待ちしております。
鮮烈な赤をテーマにした今回の展覧会「福沢一郎のヴァーミリ
オン」展。展示作業を終えて、赤という色そのものが前面に出
たというよりも、かえって描かれたモティーフや、画面の中の
赤の存在や役割に、より興味がわく展示になったと思います。
みどころのひとつは、「闘牛」のシリーズ。スペインの闘牛場
で繰り広げられる血と汗のドラマ、そして強い日差しと場内の
熱気を、福沢は鮮烈な赤を駆使して描きました。単に強烈なだ
けではなく、軽やかさも感じさせる興味深い3点です。
会場各所の解説文とともに、福沢一郎の「赤」をぜひお楽しみ
ください。

会  期:10月16日(金)〜11月15日(日)の
     日・月・水・金曜日開館
開館時間:12:00〜17:00
観 覧 料:300円
講 演 会:「“赤”から読み解く福沢絵画」
     講師:伊藤佳之(当館学芸員)
     10月30日(金)14:00〜15:30
     聴講には申込が必要です。

詳しくは当館ホームページをご覧ください。↓
https://fukuzmm.wordpress.com/2015/09/15/2015a_vermillion/

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《祝祭》 1971年 ステンドグラス(大伴二三弥作)
 240.0×500.0cm しののめ信用金庫本点蔵(群馬県富岡市)

世界遺産・旧官営富岡製糸場のある群馬県富岡市は、福沢一郎
の故郷でもあります。この街の中心部、しののめ信用金庫本店
のある場所には、かつて福沢一郎の生家が建っていました。
この信用金庫本店の店内に、巨大なステンドグラス《祝祭》が
あります。1階店舗の奥で光る重厚なステンドグラスは、なか
かの迫力です。
原画となった《祝祭》(1963年、群馬県立近代美術館蔵)も、
縦2m、横4m近い大作で、第7回日本国際美術館に出品された重
要な作品のひとつです。太く力強い黒の描線と重厚な色彩が特
徴のこの作品は、ステンドグラスの原画にはうってつけでした。
福沢はステンドグラス作家の大伴とともに、原画のイメージを
そのまま活かしながら、重厚な作品づくりをすすめました。
東京駅京葉線連絡通路にある《天地創造》と同じく、この作品
も、70年代の福沢の仕事を語るうえで欠かすことのできないも
のといえます。富岡製糸場見学とあわせて、立ち寄ってみては
いかがでしょうか。

ステンドグラス《祝祭》は、しののめ信用金庫本店の営業時間
内なら、いつでも見られます。ただし店舗奥に設置されていま
すので、近づいての鑑賞はできません。ご注意を。

原画《祝祭》は、当館ホームページの「作品集」から。↓

https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ コラム 福沢一郎の書架から(12)
 
土方定一『現代美術 −近代美術とレアリズム−』
 吾妻書房 1948年

終戦後3年のあいだに、美術批評家土方定一が著した文章をま
とめた書物です。装幀は福沢一郎が手がけており、薄いブルー
の彩色をほどこした上に、黒の線で小さな人間像が躍動するさ
まが描かれています。
本書の内容は、クールベにはじまる西欧近代美術のテーマ別解
説、近代日本洋画の概観、当時の画家たちが直面していたレア
リズムの問題、主題とモティーフの問題など多岐にわたってい
ます。この中、坂本繁二郎、岸田劉生、岡鹿之助と並ぶように
「福沢一郎論」(初出:『みづゑ』第501号 1947年6月)が収
録されています。
この文章は、終戦直後の福沢の個展会場で巡らせた自分自身の
思考を回想するという趣向で書かれています。薄暗い電気の切
れかかった会場のなかで、土方はダンテ『神曲・地獄篇』に着
想を得た福沢の新作に、共感と違和感を同時に覚えながらも、
画家としての福沢のあゆみを自分なりに分析し、現代社会を批
判的にみる重要な画家のひとりとして評価しています。
この文章からは、福沢一郎という画家に対する土方の敬意と愛
情、そして画家の現状に満足しない冷静な批判精神がにじみ出
てきます。戦後の福沢の出発点を、そして同時代の絵画の問題
を考えるうえで、とても重要な文章です。

他の章も大変興味深く、本書をじっくり検討するだけでも一本
論文が書けそうです。当館の書斎でお読みいただくことができ
るほか、各美術館の図書室等にも所蔵があります。ご興味のあ
るかた、ぜひどうぞ。

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[4]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団法人福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動を
より広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募ってい
ます。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.12
2015年10月16日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館
https://fukuzmm.wordpress.com/
facebook: https://www.facebook.com/fukuzmuseum

Copyright(c) 2014-2015 FUKUZAWA ICHIRO MEMORIAL FOUNDATION
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