メールマガジン第6号(2015年3月16日発行)

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.6
FUKUZAWA Ichiro Memorial Museum
– Setagaya,Tokyo
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□■□  現在当館は、閉館中です  □■□
■□■ 次の開館は5月末の予定です ■□■

[1] あらたな試み 福沢一郎記念館の展示が変わる!? 
[2] ココで観られる福沢一郎作品
[3] コラム 福沢一郎の書架から(6)
[4] 賛助会員のお誘い

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[1]
□ あらたな試み 福沢一郎記念館の展示が変わる!? 
 ー21年めの挑戦
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昨年、開館20周年を迎えた福沢一郎記念館は、今年あらたな試
みをスタートさせます。
多摩美術大学油画専攻の卒業生と、女子美術大学大学院美術専
攻(洋画・版画)修了生の成績優秀者にお贈りしてきた「福沢
一郎賞」が、今年20回めを迎えます。それを記念して、歴代受
賞者の皆様に当館を個展会場としてご提供する期間を設けるこ
とにいたしました。
作家の選定や実施期間などはまだ未定ですが、4月には皆様に
お知らせできることと思います。
また、このような試みをつうじて、画家福沢一郎とその作品が
けっして過去のものではなく、現在も息づいているということ
を、さらにお知らせできるよう、今後もささやかながら活動を
継続してまいります。

詳しくは当館ホームページにて。こうご期待!

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[2]
□ ココで観られる福沢一郎作品
《餓鬼のわるだくみ》 1972年 アクリル・カンヴァス
 179×227cm 愛知県美術館

濃く暗い藍色の空に、妙に明るい黄色の大地。強烈なコントラ
ストの風景に、おなかの大きな餓鬼たちが転がって、なにやら
相談をしているようです。手足と身体のアンバランスな餓鬼た
ちは、グロテスクではありますが、どことなく滑稽で、笑いす
ら誘うようなすがたで描かれています。
この作品の初出品は1973年の個展「地獄への誘い」(5/8-20、
東京セントラル美術館)です。同展出品作の多くは源信の『往
生要集』に着想を得て描かれた、地獄や餓鬼道の世界でした。
しかし、福沢はただ説話の場面どおりに描くことはしません。
彼はいくつかの餓鬼のすがたに、現代の世相を重ねています。
同展のカタログに寄せた福沢の文章には「往生要集をふみ越え
て私は現代散歩を試みたが、それ等の作はどこの国の事かなど、
せんさくする必要はない。ただ私の幻想であると申し上げてお
く。」とあります。社会のなかで愚かしくもたくましくうごめ
く人々のすがたを餓鬼に重ね、画家は諷刺といくばくかの愛情
をも込めて、この絵を描いたのかもしれないですね。

本作品は愛知県美術館のコレクション展示「グロテスク・モデ
ルヌ」にて展示中、4/5まで開催。企画展「ロイヤル・アカデ
ミー展」もあわせてどうぞ。

作品画像は、当館ホームページの「作品集」から。

https://fukuzmm.wordpress.com/works/

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[3]
□ コラム 福沢一郎の書架から(6)
 
サルバドール・ダリ著、足立康訳、瀧口修造監修
『わが秘められた生涯』、新潮社、1981年

いわゆる「シュルレアリスム」の画家として有名な、鬼才サル
ヴァドール・ダリの自伝です。1981年刊行と、ずいぶん新しい
書籍ですが、英語の初版が出版されたのは1942年のこと。その
後、瀧口修造による抄訳が1953年10月の『藝術新潮』に掲載さ
れましたが、単行本として出版されるまでじつに28年もの歳月
を必要としました。
1930年代、前衛美術の紹介者・擁護者として活躍していた福沢
は、著書や雑誌記事などで事あるごとにダリの紹介をおこなっ
ていますが、戦後になると「ダリをめぐって」(『美術手帖』
第14号 1949年2月)を最後にめぼしいものはなくなります。
自身をシュルレアリストではないと述べていた福沢にとって、
ダリは過去の人となっていったのでしょうか。
そんなダリの自伝を、80を超えた福沢はどんな気持ちで読んだ
のでしょう。先に挙げた「ダリをめぐって」で「何といっても
執拗でたくましくて描写力を持ち、独断と奇想に満ちた理屈を
こねる点で当代無比」とダリを評した福沢は、同じ時代を駆け
抜けた鬼才に、ある種の親しみをもっていたのかもしれません。

本書は現在新刊での発売なし。興味のあるかたは図書館または
古書店へ!

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[4]
□ 賛助会員のお誘い

一般財団福沢一郎記念美術財団では、その美術振興活動をより
広範囲に、積極的にすすめるために、賛助会員を募っています。
一人でも多くの方に参加していただくことで、若い美術家の顕
彰、美術研究への助成など財団の活動が充実しますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

◯賛助会員の区分と会費
(1) 一般会員 3,000円(年会費)
(2) 維持会員 30,000円(年会費)
(3) 特別会員 300,000円(永久会員)

◯特典
(1) 福沢一郎記念館入館料無料
(2) 福沢一郎記念館ニュース送付
(3) 記念館主催の催し物に優先的にご招待

◯会費のお振込先
●郵便局振替口座 00190-2-695591
 福沢一郎記念館
●りそな銀行 祖師谷支店 普通口座 1000201
 (一財) 福沢一郎記念美術財団

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福沢一郎記念館 メールマガジン No.6
2015年3月16日発行
編集・発行 一般財団法人 福沢一郎記念美術財団

福沢一郎記念館
https://fukuzmm.wordpress.com/
facebook: https://www.facebook.com/fukuzmuseum

Copyright(c) 2014-2015 FUKUZAWA ICHIRO MEMORIAL FOUNDATION
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